マシーン日記観劇記録
行ってきましたマシーン日記すごかったとてもすごかった。自分の感情を記録するためブログで残しておく。横山くん担当である一個人の感想で時系列もバラバラなのでご注意を。
ぶっ飛んでる舞台でもあるしよくわからない舞台でもあるし考えを揺さぶられる舞台でもあった。私自身は暴力が怖くて眠れない人間なので観劇する前は大丈夫かな…と不安だったのにサカナクションの楽曲の効果もあり大衆性のある舞台で完全にマシーン日記の虜になってしまった。
順番が逆になる
ミチオがサチコを強姦しその責任をとり結婚したアキトシがいつのまにか結婚した嫁を強姦されたと思ってるアキトシ
ミチオに強姦されたサチコがあれは合意だったなんで強姦と言ったのかとミチオを責めるサチコ
プレハブ小屋で鎖につながれているミチオが俺は鎖につながれてるのか?プレハブを繋いでるのではと粋がるミチオ
人は自分の思いたいようにいくらでも出来事も感情も変えられるのだと感じる。でもその瞬間は必死でそれが絶対に揺るぎない真実なのだ。個人的にはそれは不幸なことだと思う。
マイケルジャクソンのスムーズ・クリミナル
この曲にあわせ4人でダンスする場面圧巻だった。狂気がダンスで昇華されていく。今後この曲を聞くとマシーン日記を見た自分の感情がよみがえること間違いなしなのですごいプレゼントをもらったと思う。感謝したい。ちなみにマイケルジャクソンをあまり通ってないので斜め45度になるあのクライマックスは後から本家のライブ映像見てこれが元ネタだったのか!と感動した。
ライオンさん、かかしさん、ブリキさん…そしたらあたし主役じゃん!!の場面、バラバラの狂気が一気に繋がって心底震えた。舞台を3回見たのですが色々なエピソードや小ネタが蜘蛛の糸を張り巡らせているかのように繋がっていることに気づきゾクゾクした。
サチコ
振り返ればサチコのことを多く考えてしまう。ミチオが鎖をさしてこれだからなと言うと「何それ自慢?」と返した所、先生にしてないこともして!と叫ぶ場面、ミチオを巡るケイコとの戦い、皿回しでこれであんたを養ってあげるからね!のシーン、前述の主役じゃん!!の悲痛な悲鳴…
私はミチオの鎖に対して「何それ自慢?」という発想が出てくるのかと驚いた。マシーン日記の登場人物に整合性を求めても意味ないことかもしれないけど…。アキトシは死んでも死んでも蘇ったのにサチコはなぜ最後あっさり死んだんだろう。哀れで悲しかった。しかし仮に生きていたとしても私はもうアレかもしれないと自分を曖昧にするのに、先生に相談しようと言ったミチオには少し傷ついたと言えるサチコは今後も同じこと繰り返しそうだ。
【森川葵さんについて】
犬になったりカラスになったりスクール水着着てたり歌ったり叫んだり陰気だったり高低差激しいぶっ飛んだ演技がすごい!パンフレットを拝見するとご本人は明るい方なのだと思うけど陰気なサチコがあんなに説得力があるのが不思議すぎる!カーテンコールでニコニコしてる森川葵ちゃんがそれはもうかわいくてかわいくてとってもかわいくってなおさらサチコとのギャップにクラクラした。演技ってこんなに人を変えるものなの??すごい!
アキトシ
何をするか全くわからなくて怖かったけど行動の殆どに笑ってしまった。トイレに死体を隠したはずなのに蘇った場面、初見はマジでびびった。
最後死んだサチコを黙って抱きしめていたことが唯一人間味が出ていたシーンだった。その姿はとても愛おしかった。
ジャングル風呂の思い出や欽ちゃんの仮装大賞など突拍子もないことも根底には家族に対するあったのだろうけどそれにしてはその表現方法が歪すぎる。多分唯一日記のモノローグなかった記憶だけどそのこともひたすら狂気を感じた理由の一つだと思う。
【大倉孝二さんについて】
ずっとずっと正気じゃない演技なのにレポを拝見するとアドリブも毎回あるみたいでそんな超人なことができる人が現実にいるのか????と感じた!yesyes言ってジャンプ食べ鬼滅うめえ!と本を投げるとこ笑ったけどあまりの狂気に震えてしまったやばかった!
初めから終わりまでとにかく圧倒されてた。大倉さんに対してやばいやばいという思いは溢れているのに中々言葉にできない。とにかく理解できない狂気を演じられててやべ〜〜〜〜と思いました!
ケイコ
行動理論は意味不明だけどやりたいことと自分の思いにははっきりしていると感じた。わからないことが多すぎることを自覚し曖昧なことは嫌いといいつつ、妊娠したことで月を綺麗に感じ曖昧なことを許せるようになった先生(ちなみに先生と呼びたくなる)その感情の変化を言語化できる人はなかなか少ない。
ミチオに対してあんたのマシーンになると言いながら力関係としては先生がミチオを支配していた。
あと序盤工場でサチコに「もっとスイッチおしてもいいのよ」と伝える場面が何でもないシーンだけど強く心に残ってる。スイッチは感情のスイッチでもあるし、欲望を曝け出すスイッチでもあるし色々な意味があると思う。
先生も正直意味不明だけど言葉と行動が一致している人には理屈を超えて抗えない力がある。
【秋山菜津子さんについて】
登場した時からビンビンきてセリフを言った瞬間からかっこいい〜〜〜〜〜!!!!!!!!すげーーーー!!!!!!となってしまった。この物語でかっこいいと感じることはどうなん?とも思うけど感情が生まれたことはしょうがないかっこよかった!!!!立っているだけで美で圧倒的存在感…!!!
先生が工場で部品を組み立てる時に銃を構えるような仕草があるのだけど、前の方に座って観劇してた時にちょうど目の前で撃ち抜かれてしまってマジで腰が抜けるかと思った。忘れられない〜〜〜〜!!
ミチオ
サチコを強姦、盗聴器で近所の家族の秘密を聞く、これだからと鎖のせいにするその姿勢…冷静に考えたらクズなのにミチオが純粋な人に見えた。
最初の頃は先生の電話に出ろよ!と素っ気なく言ってたのに関係が変化していくと電話に出るのを止めるかのように先生の背中にずっと話しかけてる姿が印象的。先生の話を盗聴器で聞くのではなくて電話に出るなと言えるミチオなら違うお話になっていたかもしれない。でも先生はミチオが電話に出るなと言った瞬間にミチオを殺しそうな気もする。
アキトシに兄貴…兄貴…とすがりつくミチオ、アキトシの死体(死んでなかったが)をトイレに隠した後にサチコを犯しながらこわいとすがるミチオにせつなくて胸がいっぱいになった。
起きるのをぐずるミチオ、コーンフレークをぶちまけるミチオ、コーラを飲む時に手がパーになるミチオ、古畑任三郎と長渕剛の真似をするミチオはコミカルでかわいくてその姿を永遠に見たい。
ミチオは足を切られ鎖から解き放たれ今後はどう生きるか気になる。私は先生がずっとミチオのマシーンでいるとは思えない。先生と離れた後にミチオは鎖の代わりに足のせいにしながらアキトシと暮らしていく世界もあるのでは。2人だけの世界なら兄弟にとっては幸せなことだとも思う。
【横山裕さんについて】
色んな人が言っているようにマジで発光してたしとんでもない色気でクラクラしてた!!!
3月13日の公演で先生との四十八手で脱ぎ忘れたのかジャケットを着てて、途中で脱ぎ捨てた姿を見た時はあまりの色気にギャーーーーーー助けてーーー!!!と心の中で大パニック。
ミチオがとてもとてもとても愛おしかったのはミチオを演じる横山くんから溢れ出るものがあるからで、それを感じることができて嬉しく思います!!
カテコで綺麗に紳士的なお辞儀をする横山くんが素敵すぎたので私の魂が昇華されていくのを感じました。
横山くん!大好き!!!ありがとう!!!!美味しいものたくさん食べてください!!!!
マシーン日記はお話の内容も世の中の状況も遠征に行ったことも全て忘れられない出来事になった。エンターテイメントを届けてくださってありがとうございました!